Tales of Pureflyツアー@幕張メッセ

体感せよ、狼の紡ぐ物語を
2014年5月31日。幕張メッセにて。
狼バンド”MAN WITH A MISSION“が吠えた。
武道館、横浜アリーナに続く彼らの快進撃を、俺は見続けて来た。
今回のツアー”Tales of Purefly”は同名のコンセプトアルバムを基軸としたものである。
全国各地のライヴハウスと、大阪城ホール、幕張メッセで行われたそれらは各公演によって全く別の表情を魅せるとのこと。
生憎、時間と金銭的な問題により基本的にはツアーの看板のみ参戦している伏村は今回も同様に大きな開場での彼らのパフォーマンスについて執筆しようと思う。
午前8:30。
俺のiPhoneはけたたましく鳴り響いた。
毎度狼たちの宴に共に参戦している友人からの電話である。
最初は幕張の様々なブースが開場されると共に行こうと思っていた俺は己の冒した過ちに慌てふためいた。
速攻で電車に乗り込み、開場へ着いたのはお昼頃。
当初の計画とは大きくズレてしまったが、それでも笑って許してくれる友人には本当に感謝している。
開場に着き、我々は一通りブースを見て回る。



いって幕張で買い物をする予定は無かった(本当は鬼限定品であるリュックを買おうと思っていたが、お察し)が、ここで我々は狼たちに激しく貢物をするのであった…。
それはガゥポンである。
17種+シークレット2種と発表されていた缶バッジガゥポンに、戯れに回していたらとんでもない量となったのであった。
馬鹿である、実に馬鹿である。(某NYT風)
結果として俺はノーマルコンプリート、シークレット1個を入手するという一見すれば素晴らしいこととなった。(言葉を変えればひたすら馬鹿である)
ガゥポン17種+シークレット1種。ストレッチバンドと共に。
一部ダブりを交換したことによって上の成果が挙げられた。交換してくれた全ての人に感謝。
さて、まだ公演を観てすらいないのに既に一定の達成感を得た俺。
だがその達成感もすぐに打ち破られ、感動と興奮にその身を置くこととなる。
Aブロックというかなり近い場所だった我々(この素晴らしい場所を引き当てた友人に感謝)は、会場に入ってその興奮は既にメーターを振り切り始めていた。
入り口ではリストバンドが配られ、開始までただ待つ人々。
それまでのBGMが一転し、会場が暗転したと同時に湧き上がる歓声。
目の前のスクリーンには、かつて狼たちが紡ぎ出した物語を映像化したものが流れていた。
まだ本人(本狼?)たちの姿を見ないうちから、俺は泣きそうになった。
やっと来た、という感動からなのか、その演出の凄さへの興奮からなのか。
そして光り出すリストバンド。
それは物語の中で主人公たちが手にしていた光る宝石のようでもあった。
狼の登場により会場は最高潮にまでヒートアップ。
無数の光の中で吠える狼の姿は神々しく、彼らを支える光の一部となれていることに伏村は何とも言えぬ心地よさを感じていた。
「ロックバンドなんだからこんな演出は似つかわしくない」
そういう声もあるだろう。
俺は確かに本来のロックバンドのノリを知らないからこそここまでの感動を覚えるのかも知れない。
だが彼らは当初、自らを”ロックバンド”とは名乗らず、「様々な音楽の良い所を取り入れて自分たちの音を奏でたい」と言っていた。
ロックバンドのライヴはこうであるべき、という考え方は実は人間たちが勝手にラベリングした中での勝手なエゴなのではないか、とも思う。
ライヴハウスで奏でる音、大きな開場で奏でる音、その全てが違う側面を持つように、こういった大きな開場で世界観の再現、狼たちなりの演出に我々は酔うべきなのではなかろうか。
…… ※誤解を招かぬよう追記しておくが今現在ではMWAMは”ミクスチャーロックバンド”というジャンルで活躍している。その名の示すように様々なジャンルの 音が混ざり合うことを示すようだ。それにしても我々はその多面的な彼らの音、演出を思う存分に楽しむべきではないのだろうか。
最後が少しばかり真面目になってしまったが、俺は総じてMWAMの奏でる音、そこに秘めたメッセージ、そしてその魂を吠えるライヴの演出、表現、全てが大好きで大事である。
残りのツアーとアメリカツアー、そして秋から始まる”PLAY WHAT YOU WANT”ツアー。
彼らの更なる快進撃をこれからも見続け、聴き続け、そして応援し続けたいと熱く思いながら、今回の記事を終わりにする。