狼合宿2017 | 天狼伝(アーカイブ) 天狼伝(アーカイブ)

狼合宿2017

お犬様を知り、その力を借りて駆け抜ける

やぁ諸君、伏村だ。
昨年も同時期に「狼」をキーワードに旅したが、今年も同様に旅したぞい。

計画

キーワードは同様に「」、そしてもっと掘り下げて「狼信仰」に焦点を当てた。
狼クラスタの方なら今年7月中旬から埼玉で開催されている企画展『神になったオオカミ』のことをご存知の方、そして実際に行かれた方もいることだろう。
ちょうど同じ7月頭には東京で七ツ石山に関する展示も行われていたな。今年はそういった大きな『ナニカ』があるのかもしれない。

そんなこんなで埼玉へ行く計画を立てた俺は、なんとなしに埼玉×狼といったらまず瞬時に思い起こさせる、かの三峯神社にも行こうかと思い立つ。
現在関東の実家にいるため、そこからのルートで調べると、かなりちょうどよく家→博物館→三峯と繋がる。

ちょうど昨年いただいたお札も1年経つ。今回は以前から気になっていた『御眷属拝借』をやろうかと思い立つ。
御眷属とは神の遣いであり、わかりやすいもので言えばお稲荷さんのお狐さんがそれにあたるそうだ。
三峯神社に関しては狼さんが御眷属となる。
それを1年間貸していただけるというかなりパワフルなものらしい。
が、やはり気になるのは「きちんと1年後に更新するなりお返しするなりすること」という点。
かなり厳格な感じなのだろうか、とヘタレな性格もあいまって熟考していたのだが、実際にこうして2年連続で参拝していることと、まだ一応学生という身分でもあるので柔軟に対応しやすさもあることから、まずは1年やってみよう、というところに落ち着いた。

そうなると次はどの日付にするのか、ということなのだが、これがいままで自分の納得の行く所が見つからずにいたため静観していたということもある。

が、これに関しても実にシンプルに決まり、俺が至る所で用いる『シリウス(天狼星/犬星)』にまつわる、Dog Days(実はMWAM最新曲のタイトルにもなっていて発表された時に興奮しすぎておかしくなった)の期間から割り出すことにした。

ドッグ・デイズ(英語: dog days、ラテン語: diēs caniculārēs)とは、「夏のうち最も暑い時期」「真夏」「盛夏」を表す。北半球においては7月上旬から8月中旬ごろまで、南半球においては1月上旬から2月中旬ごろまでを指す。

この名前の由来は、おおいぬ座のシリウス(Dog Star)が、7月から8月にかけて日の出と共に現れ日の入りと共に沈むことが、この時期が暑くなることと関連づけられたことである。

古代ローマでは、ドッグ・デイズは7月24日から8月24日まで、もしくは、7月23日から8月23日までとされていた。多くのヨーロッパの文化(ドイツ、フランス、イタリアなど)では、今日でもこの期間をドッグ・デイズと呼んでいる。

ドッグ・デイズ – Wikipedia

これを元にこれまた俺が好んで使う中間日(中間バースデーとかな)が、ちょうど8/7,8/8のあたりになるのだ。

話を企画展に戻すと、開催期間のうち7/22~8/20の間はニホンオオカミの剥製が展示されるという。
そういう意味でもしっかりと問題なさそうだ。

そんなこんなであれよあれよとパズルのピースがハマるように大まかな計画がたち、そしてこれはやはり昨年共に行った友人Fにも、急だが声をかけてみよう、となった。

そんな急なお誘いにもかかわらず喜んで同行してくれたので本当にありがたい限りだ。

そうして予定は余裕も持たせて8/6~8/8の3日間とし、昨年は曜日の都合で成し得なかった三峰山博物館への見学も盛り込んで、
8/6 神になったオオカミ展
8/7 三峰山博物館&参拝
8/8 御眷属拝借のご祈祷を受ける
という大筋が整った。

そしていよいよその時がきた。
何気に一人旅(親がおらず、全てを自分で計画・手配etc.をするという意味で。また昨年のは割とF氏に任せていたというか頼っていた部分もあったな、と思い)は今回のこれが初めてだったりもした。
結果として、それ故なのかそれとも俺の特性かは知らないが少しのトラブルはありつつもそれでも安全にしっかりと、予定以上に充実した旅ともなったのでつくづく「よかったぁ」と思ったり。

8/6 神になったオオカミ展での情報収集


F氏と合流し最初に向かうは埼玉県立川の博物館。
写真ではよくあのニホンオオカミの剥製は目にしていたのだが、実物は写真で見た想像より大きく(えっ)、凛々しかったな。

他にも多く展示されている絵画などでは、その神々しさはもちろんのこと、特に狼爪が細かく描写されていると「ただならぬ拘りを感じるぜ…」とか思ったり。

そうして我々は展示の中で得た情報を元に、ちょうど通り道に存在する寶登山神社と秩父駅に寄ることにした。

寶登山神社に限らず、今回の旅においての祈願は「我々の旅が良きものであるようにお見守りください」とした。そのおかげもあるのか本当に今回の旅は実り多きものであった。

秩父駅で狼ラッピングが施されている電車が走っているというので、入場券を購入し待機。
ホームに行くまでは何本か電車を見たものの、どれも普通のラッピングであった。
が、これが我々がホームに入った瞬間、そのまさしく我々が目的としていた電車がやってきたのだった。
ナイスタイミングというのか、それとも我々を待っていてくれていたのか…。

そして秩父の街を観光し、その日の宿へ。
徐々に山へ近づくごとに、興奮のゲージも溜まって行った。

その日は久々に遊んだということもあり、大いに飲み、そうして次なる日のために休んだ。

8/7 いざ三峯へ

早朝に目覚めた我々は、チェックアウトしたのちに宿の近くにあった若御子神社を訪れた。
やはり凛々しいお犬様が出迎えていたので、彼らの全てを、そのディテールを観察させてもらうことにした。
そしてもちろんここでも旅の行方を見守ってもらうようお願いし、いよいよ三峯へと向かう。

この日は境内内の旅館、興雲閣へ宿泊する予定なのだが、まだチェックインまで時間があるのでまずは昨年入れなかった三峰山博物館へ。
たくさんの狼像や剥製、お札etc.があり、またその一頭一頭が味わい深く、本当に今年は入れてよかったな、と安堵した(計画立てたのだからもちろん入れるのだが

チェックインを済ませてからは、若干移動の疲れもあったので一度温泉で汗を流してから、挨拶という名の参拝をしようということで、三峯の湯へ。
浴場内にも石の祠が設置されており、さすが神社…と圧巻。

そうして身を清めてから、「一晩お世話になります」と参拝し、売店へ。
昨年は初参拝ということもあって興奮しすぎた我々は自分でも「バカか俺らwww」と笑ってしまうほどの量を買ったことがあったのだが、今年はそれより落ち着いた状態というのもあり、新商品だという手ぬぐいをgetできたことに安堵した。

そうしているうちに雷雨が迫ってきたので部屋でのんびりと、それまでに得た物ものを眺めて過ごす我ら。
夕食を楽しんだ後に、翌日へのビッグイベントに備えて就寝。

8/8 御眷属をお借りして、無事に帰るのだ

そしてまたもや早朝に目覚めることができた我々は、のんびりと朝風呂を堪能して7:00からの御眷属拝借をするためのご祈祷へ。

神域の澄み渡る朝の空気、その中で受けるご祈祷…。
零感の俺でもそれが如何に凄いものかは感じ取れた。

30分間のそのご祈祷の末、名前を呼ばれて榊をお供えして、お札とそれを収める木箱を授かる。
こうして我々は狼さんを貸していただけた。
本来ならお神酒を授かるのだが、車で来たために遠慮しておく。

その後に朝食をとり、チェックアウト。
さぁ帰ろうかと部屋を出る瞬間に、それは起こった。
話は前後するが最初に起きたのはご祈祷に向かおうと腕時計を装着して部屋を出ようとした時だった。
カチャンと音を立てて時計が落ちる。
金属バンドなため、しっかりはまっていなかったにしてもそのように落ちることはまずない…。
が、確かにそれは腕から外れて落ちていた。

そう、バンドが切れていたのだ。
それは偶然かもしれないし、単に寿命が来ていただけかもしれない。購入した当時だって「これだけ安いなら何が起きてもおかしくない」と考えていたのだし、そうおもいながらもこうして○年感も電池交換以外何も起きていなかったじゃないか。
それでも、そのタイミングは何か考えさせられるものだった。

そうしてご祈祷を終え、さぁ帰るかという時、次は左足の靴紐を留めるパーツが取れた。
単に力が強すぎただけかもしれない。しかしその時も今までも同じ力で同じ要領でやっていたのに何故…?
それを確かめる術を持たないので考えるだけ無駄なのだが、それでも色々な可能性を考えてしまう。

  • 単に両方に寿命が来ていた
  • それぞれのアイテム/部位に悪いものがあって、それを切り祓ってくれた
  • 「お前興奮しすぎて帰りに事故るんじゃねえぞ。ほら、緊張感持て」というメッセージ

個人的には3つ目だったのかな、と思っている。
もちろん現実的に考えれば1なのだろうし、それだけ時計も靴も我が主要装備として頑張ってくれたし、根本的な機能も失われずに修復可能なため、しっかりと直してまだまだ使って行くつもりだ。


ありがとうな。これからもよろしく。

そんなこんなで無事に何事もなく旅を終了した我々。
個人的には未だに霊的狼さんがいる実感が湧いていないが、きっと近くで見守っていてくれるのだろう。

以前どこかで耳にした「神社の参拝は神頼みではなく、『私これを頑張るから見守っていてください』という宣誓のようなもの」だという話を信じているので、これによって飛躍的にいいことづくめになるというような過信はしない。
ただ、いざというときに守ってくれたり背中を押してくれたり、そんな風にそばにいてくれるのかな、とも思っていたりする。
今までは神棚だのなんだのは全くの無知で、過去にいただいたお札も「なんちゃって」な状態で祀っていたりもしたが、今回を機にきちんと調べてまともな形にしていこうと思う。

というわけで今回の旅を振り返る記事も無事閉幕。
改めて今回の旅に同行してくれた友人F氏と、これまでの良い縁を結べたお犬様やその周辺の方々に感謝。