弾丸長野お犬様旅 | 天狼伝(アーカイブ) 天狼伝(アーカイブ)

弾丸長野お犬様旅

やぁ諸君、伏村だ。
現在午後2020/6/29、午後20:00になったところだ。
今僕は何処にいると思う?まぁタイトル見れば分かるが長野にいるんだ。

今夜は長野で一泊する予定なのだ。
これは前から計画してたことではなく急に決まったことなのが笑えるポイントね。

と言うのも、6/27から長野の富士見町高原のミュージアムにて『よみがえるニホンオオカミ展』が開催されている。
日本各地のお犬様のお札やら伝承やらがわんさか集まる、言わばお犬様のお祭りみたいなものだ(勝手なイメージ

もちろん昨今のコロナで行くかどうか迷いに迷った。しかし行かないわけにはいかんよな、この機会を逃したら次にいつこういった機会に巡り合えるか分からんよな、と最終的に決めて『人と会うのを最小限にする為に平日に1人でサッと行ってサッと光前寺にも長野に来たついでに参ってサッと帰ってくる』と言う作戦を立てたのだ。
そして「いつコロナがまた酷くなって中止になるかも分からんので、急いでいってこよう」と決行したのが今日。


ただ、ここで僕は大きな穴を見落としていたのだった…。
そう、この富士見町高原のミュージアムは月曜休みだったことを‼

うん、笑うしかないよね。
片道3時間弱かけてやってきてやってない〜〜〜😂
とかマジで笑うしかない。
チラシにもちゃんと月曜休みって書いてあったのを思いっきり見落としてたの、やはり笑うしかない。
ただ簡単にへこたれてもいられない。一先ずポジティブに次なる目的地を光前寺に設定したのであった。

「今日は光前寺寄って帰るかなぁ、また別日に来直すかぁ」
とか考えていたが、僕は閃いた。
🐺💡「てか一泊すれば良くない?」
そう、伏村は時間にかなり余裕がある。

明日行くことだって可能なのだ。
それなら態々往復の高速代を出すより安くてシンプルだ。

と言うわけでサクッと近場の宿を押さえて、僕は意気揚々を光前寺へと向かった。

『光前寺』編

光前寺:僕的ポイントは早太郎伝説。静岡県磐手市では悉平太郎(しっぺいたろう)として有名な、ヒヒを倒した犬である。
車には悉平太郎の交通お守りステッカーが貼ってある。
それくらい馴染みのあるワンちゃんの故郷に今回「せっかく長野行くし行くべ!」と行くことを決めたのだった。


そしてこれが霊犬早太郎の像である\ドーン!/
基本的に仏様は撮影禁止の中早太郎だけは許可されていたので、舐めまくる様に撮影しまくった。


ルークとのサイズ比。そう、バカでかいのだ早太郎。

そのサイズから気圧されそうになるが、その目はとてもとても優しかった。

正面から見るとふん😤とのけぞっている様にも見える早太郎さん。


チラリと見える歯がセクシー拘りを感じられて良いですね。


敷地内はとても苔むしていて、輝いていた。


苔の古道。めちゃくちゃ風情あって良き。

そんな感じで光前寺を堪能した僕は、宿へ向かうことにした。
とはいえ、チェックイン時間まで余裕があるので途中休憩を挟むのだが。(電話してチェックイン時間早めれば良いじゃんとは言わないで。


諏訪湖だー‼
記憶には無いが、2歳の時に来たことがあるらしい。初知り。

『ミニマル旅の装備』編

そんな感じでブラブラしたりゲームしながら時間を潰して17:30、いよいよチェックインを果たした。

うん、荷物が明らかに宿泊客じゃ無いよねw
ここで今回の荷物を紹介しよう。
まずカバン類はこの2つ。


ORIBAGUのオオカミ型ボディバッグと、DEVICEのシザーバッグ。

リュックですら無いんかい!と言うねw
なんなら着替えがないからな、超身軽で笑う。

では中身を見ていこう。


まずはORIBAGUに入れていたものから

  • ルークはもう説明不要だよな!こういう旅には必ず連れて行く相棒だ!
  • 黒いポーチは無印の母子手帳入れ。ここにポイントカードやら保険証、お薬手帳などの病院にかかる時に必要なセットが入っている
  • 光前寺で授かった早太郎身代わりお守りと早太郎御籤。結果は末吉だった、悪くはないな!(ポジティブ
  • 黒い正方形のものはless isの手ぶらエコバッグ。初期に出たMサイズでA4用紙がぴったりと入る大きさ。普段はこうして掌サイズの正方形になるためいざって時に忍ばせておくと役立つ

そしてシザーバッグに入れていたものは

  • LUMIX TZ-70。今回は動かないわんわんおを撮る事になる。
  • みんな大好きAnkerのPowerCore Fusion 5000!今回これを持ってきてマジ大正解と思った。刺さっているのはリール式lightningケーブルとカメラの充電ケーブル
  • 今特に欠かせない消毒ジェル!
  • 諏訪湖SAで仮面ライダーガチャを発見したので回してみたら見事に引き当てたアサルトウルフのプログライズキー🤣

と言った感じ。やはり宿泊する様な装備じゃないw

そして身につけていたものがこちら

  • 敷いてあるのは丹波山村の狼手拭い。狼伝承があることから村おこしの1つとして画家の玉川麻衣さん玉川麻衣さんによって描かれたカッチョいいやつ。ハンカチとしてヘビロテしている。

そして左から

  • Apple Watch Series 4 44mm。勿論盤面は月齢にしてある。今回これのケーブルは持ってきていない為恐らく充電死ぬ😂
  • Abrasusの薄い財布。黒とターコイズがカッチョいい。もう5年程使っている。
  • ポケットティッシュ。ケースは自作して僕好みのカラーリングにしてやったぜ。
  • 家鍵や車の鍵、ビクトリノックス(勿論狼柄)などこれ1つあれば大丈夫なカラビナセット。これをベルトループに引っ掛けている。

あとは身につけている服とマスクで全てだ。

うん、やはりどう見ても宿泊する装備ではないwww
何より着替えがないというのが1番有り得なさを表しているのではないだろうか。
しかし今回のホテルはコインランドリー付き、部屋着も借りられる為、全く問題がないのだった!

さて、そんなこんなで一泊する事になった僕。


宴じゃあ!呑むべ呑むべ呑むべ!
と言わんばかりに酒を買ってきて楽しんでいる。
偶にはこんな旅も悪くないだろう。
明日こそは、お犬様空間を堪能するぞー!

『よみがえるニホンオオカミ展』編

現在時刻は7:00。おはよう諸君!
一晩ぐっすり寝て迎えた6/30。
やっと今日こそは富士見町高原のミュージアムで『よみがえるニホンオオカミ展』を見に行く日だ!


てなわけで来たぞ!
(昨日も同じ写真撮ったという。これは今日のだよ)
こういう写真撮ってる時側から見たら中々変質者なのだろうなぁと思うけど、多分僕の写真からルークを取ったら面白くなくなるのでね。


いよいよ会場のある2階へ。
階段には全国のお犬様像の写真がズラリ。
こうしてみると三峯と武蔵御嶽もタイプが違うけど、それ以上いにバリエーション豊かだなぁと思う。


入館料¥300を払い、いよいよ中へ。
フロアの半分が富士見町についてで、もう半分がお目当てのオオカミ展といった具合。
係員に一声かけて、オオカミ展は写真OKとのことなので遠慮なく舐め回す様に撮影しまくる。

この展示会は江戸時代に狼を捕獲する為の落とし穴である『狼落とし(いぬおとし)』が富士見町にあり、それが文化財に登録された記念に開催されたらしい。最初は4月に企画されていたのがコロナで延期になりこの時期の開催となった。無事に開催できて、そして来れて良かった〜!


因みに図録はメアドを記入してお賽銭箱に入れると後ほどPDFで送られてくるらしい。勿論記入した。にしてもギガ神社ギガ可愛くない?(どうやら図録はギガレベルの様だ)

人気テディウルフ作家のfumiさんによる狛狼さん!破魔矢を咥えております。


こちらもfumiさんの狼さん。狛犬の様に足を折り曲げていたり、よーく見ると鼻に皺を寄せている。細かい。よき。


お札展示コーナーには全国の集められるだけのお犬様札が大集合していた。
ここでは推し神社の中から2つのお札を紹介しよう。
山梨県にある七ツ石神社(後述)と、静岡県にある見附天神の中にある霊犬神社のものだ。
霊犬神社は長野では早太郎、静岡では悉平太郎(しっぺいたろう)として知られるヒヒを倒した霊犬を祀る神社。
僕がこうしてお犬様、狼信仰を知って調べて行くうちに、静岡に犬を祀っている神社があることを知った。そして初めてお犬様な神社をお詣りした。それが霊犬神社だった。
「霊犬って事は犬じゃねーの?狼とは別では?」いやいや、悉平太郎(のほうが馴染みがあるからそう呼ばせて)は山犬の子らしい。
山犬≒狼という事で、狼信仰にバリバリ関わってくるわけだ。
それに、あの2つの意味で神ゲー『大神』のアマテラスはこの霊犬伝説が元になっているしな。もはや早太郎及び悉平太郎は狼も同然(暴論


狼信仰と言ったらな三峯神社のお札はこれ。
僕が御眷属拝借をする前はこのお札を授かっていたな。阿さんがパーリィしてる様に見えるんだよなぁこの図柄w懐かしい


お札以外にも狼像もズラリ。それ以外だと掛け軸も豊富にありました。


会場の雰囲気はこんな感じ(少しボカしてあります。詳しく見たい方はコロナに気をつけつつぜひ一度足を運ぼう!


これは山梨県の丹波山村の七ツ石山にある七ツ石神社の狛犬レプリカ像。
七ツ石神社は専用のコーナーを設けられて紹介されている。
というのも、この神社こそが今回『よみがえる』と銘打たれた理由の一つだからだ。
この神社はある人が2013年に運命的に出会うまでは経年劣化がひどく、狛狼も痛みが酷かった。特に阿形は真っ二つになってしまっていて頭も行方知らずだった。
そこからその人により、復興プロジェクトが立ち上げられ、村おこしの1つとして一大プロジェクトになった。丹波山村の狼手拭いは狼クラスタなら誰もが知っているであろう逸品だ。そう、僕が今回持ってきて愛用しているのはまさにその手拭いなのである。

2017年に治療のために山を降りた狛狼は、包帯グルグル巻きの状態で公開された。それは主に信仰してきた地元の方のための展示だったが、僕もその勇姿を拝むために2度お邪魔した。

特に阿形の損傷具合は想像以上に酷く、そんな姿になっても守り続けてきた健気さに胸打たれた。

そして2018年、とうとう狛狼と社殿が復興され山に戻り、今も生き生きと山を守っている。
そう、七ツ石神社はまさに『よみがえった』のだ。


ところで阿形さん、シャクレルプラネットに似ている気がする←
まさかこんなお顔立ちだったとは、前にお会いした時には予想もできなかったなぁ。

他の『よみがえる』要素としてオオカミ復活プロジェクトが紹介されている。
日本ではかつて、ニホンオオカミがいたがそれは今では絶滅したと考えられている(まだ何処かの山にいる可能性を信じたいのでこういう表記をする)

捕食者であるオオカミがいなくなった事で生態系が崩れ、今では鹿や猪による獣害が現れているため、人間が猟師となってそのバランスを保たなければならない。
そのバランスを戻すため外から狼を導入して山に放ち、生態系を戻そうという試みだ。
現にアメリカのイエローストーンでは成功している為、日本でもできないかという事だ。ただ現状では日本は人の生活圏と山が近い為一筋縄ではいかないのが現状。どうにか上手く共存できれば良いのだが…。


これは映画『狼煙が呼ぶ』のお札と展示コーナー。
架空の狼神社『狼蘇山神社』を舞台に男たちが奮闘する映画?らしい(観たことはないのだ
映画公式グッズとしてお札と手拭いがあるらしく、うん、これを見た後に買ったよね←
届き次第神棚に置いておこう((
ここでも『よみがえる(蘇る)』のワードが出てくる。

と言った感じで構成されている。正にこれは全国からお犬様が集まるお犬様サミット、お犬様祭りに見えた(やはりお祭りなイメージ
コロナが危ぶまれる中、少しのリスクを冒してでも来て良かったと思った。

ここで書いたもの以外にも見応えのある展示ばかりなので、コロナの状況次第だが是非一度足を運んで見て体感して欲しい。

家に帰るまでが旅ですよ

そんなわけで満足した僕は帰路についた。
本来ならササッと行ってササッと帰る日帰りプランだったが、うっかりによりとんだ大冒険となってしまった。
ただ、帰路の雨ざんざんぶりを思うと、間違えて月曜に来たのは正解だったのではないかとも思う。
雨の中の寺社巡りというのも乙だろうが、個人的にはやはり晴れてる時が色々と楽で良いからな。
そう思うと今回間違えて月曜日に長野遠征したのも何かの縁があったのかなとも思う。

そしてお犬様欲お犬さが見事に刺激され、今劇場で公開されている『もののけ姫』を見に行きたくてウズウズしているw
行くとしたらいつ行くかなぁ、コロナがまた激化して規制がかかったり公開中止になる前に行きたいなぁ。見に行った暁にはどうして僕がこれほどまで『もののけ姫』に入れ込んでるか語ろうか。

そんな感じで無事に家についた伏村。
旅の無事を感謝しながら神棚(お犬様が祀られてる)に手を合わせるのだった。